以前21世紀の道徳を読んだ時、「ユーダイモニア」という言葉が出てきた。快楽主義と対比して説明された言葉だったと思うが、その場ではそれが一体何なのか理解するまでには至らなかった。
週末、図書館で何となく棚を眺めていたら幸福と仁愛という書籍が目に入った。目次を見ると「エウダイモニアと快楽主義」という章があったのでユーダイモニアを理解するためにその章だけだが読んでみた。
ユーダイモニアは「人生における実現したいもの、目標、それらの先にあるもの」と理解した。幸福そのものと言えるだろうか。人は何かと目標を立てるがなぜそのような行動を取るのかという問いの先にユーダイモニアが出現する。ユーダイモニアがどのようなものを指しているのかはわかったがそれ自体が一体何なのかは理解できない。まあそれを理解した時は人間をやめているような気もする。
21世紀の道徳読了後、私は「幸福とは自信を持って自己紹介できることである」と一旦結論づけた。先に述べたようにユーダイモニア(=幸福)は人生における実現したいものの先に在るとされるので、自己実現の塊である自己紹介をできることが幸福につながっていることは確かな気がするなあと思った。
目標の先のユーダイモニア自体が一体何なのかは何となくだが人生通してもわからない気がする。ただ、そこにつながっているものがどういうものなのかは大体わかったように思う。正確にそれを判断できるとは思えないが。