私は懐古趣味で、古風1なオブジェクトがとても好きだ。 例としてブラウン管テレビ、VHSカメラ、ラジオ、無線などが挙げられる。 ただし、古風なだけではダメで、ある程度実用性がないと気に入らない。 古風で、かつ実用的なもの。そんなものを求めている。
そんなもののうちに「ハクキンカイロ」がある。 これは古風で、実用的でとても良い。
ハクキンカイロは、白金とベンジンの触媒反応による発熱を用いたカイロだ。 現在もハクキンカイロの発祥であるハクキンカイロ株式会社より販売されている。 古風で現役で実用的だ。素晴らしい。 カイロの中にベンジンオイルを入れて、火口で蓋をし、火口を火で炙って着火する。 ライターのような火が上がるわけではなく、 触媒反応でじわじわと燃焼するのでポケットの中が火事になることはない。
一度着火すると、24時間は発熱し続ける。 なので、朝に着火しておくと、夜帰ってくるまで暖かい。 そのまま布団の中に持って入ることも可能だ。 私はハクキンカイロを使った日の夜は、それをお腹の上に乗せて寝ている。 実用性もさることながら、デザインもとても良い。 本体はメッキされて鏡のようで、ついつい布で磨きたくなってしまう。
火口は交換するものの、かれこれ4年は使い続けている。
コスパは?
使い捨てカイロと比べて、ハクキンカイロのコスパはどうなのだろうか。
- 約5,000円
- 約1,400円
なので、初期費用は6,500円ほどだ。 維持費は1シーズンでベンジン500ml、火口1個を使うとすると約3,000円になるだろう。 使い捨てカイロが240枚で5,000円ほどなので、コスパが良いとは言えない。 利点と言えば24時間使えるのと、使い捨てより温度が落ちにくい気がすることだろうか。 その点と、オブジェクトとしての良さ(ロマン)を考えて買うと良い。
ちなみに私の場合、ベンジンも火口も2年以上は持っている。おそらく沖縄で使っているからだろう。 寒い地域だともっと使うに違いない。
気になった方はぜひ。 それと、私は常に古風で実用的なオブジェクトを募集中なので、 おすすめがあれば共有して欲しい。
Footnotes
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多分ロマンとかレトロとかそういう感じ。 ↩