「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっている
この言葉に大いに共感した。 以前より私は「幸福とは自信をもって自己紹介できること」とし、自己紹介の中でも特に「自分の好きなものこと」が重要であると述べてきた。 「好き」を言語化することは、価値観の醸成に繋がり、より軸のある人間を作り出す。
本のタイトルを見た時は単純に好きを言語化するテクニックについて語られるものと予想していた。 しかしながら、思っていた数倍深入りしており、「好きを言語化する意味」についても述べられていた。 SNSが発達した現代では、他人の意見が膨大に目に入り、いつの間にか自分の意見というものが失われてしまう問題がある。そういった世界で自分の意見を守るために、事前に「好き」を言語化しておくことは重要なのだ。他人に染められない、自分だけの言葉をもつこと。これは私が求めているものだ。
「好き」を言語化する技術とはいっているが、単純に文章を書くテクニックとして使える技術が多く紹介されているため、文章を書くときの教科書として手元に置いておきたい一冊だった。