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久しぶりの読書

2024年2月17日

ネタバレ含む。

ここしばらくは読書をする余裕がなかったが、修論もひと段落して時間ができたのと、 養生のために家に籠ることにしていたので、今日は久しぶりに読書をした。 読んだ本は「きみのお金は誰のため」と「時限病棟」の2冊だ。

「きみのお金は誰のため」はお金とは一体何なのかをわかりやすいように、物語形式で語っている本だった。

  1. お金自体には価値がない。
  2. お金で解決できる問題はない。
  3. みんなでお金を貯めても意味がない。

という3つの話題について、物語の登場人物たちが議論を交わしながら、 価値があるのはお金自体ではなく、誰かの働きや生産にあるということを理解していく。 とてもわかりやすく書かれているので、高校生くらいの人におすすめしたい。 おそらく大学生にもなると、この話と同じようなものをどこかで聞いたり、考えたりして、 すでに理解している人が多いのではないかと思う。

「時限病棟」は廃病院を舞台にした医療ミステリーだった。 医者であり、脱出ゲーム作家の芝本の死の容疑者たちが廃病院に閉じ込められ、 脱出ゲームを通して芝本の死の真相を明らかにしていくというストーリーだ。 最後の方は特にそうだったが、物語のスピード感が良くて、最後まで一気に読み進めてしまった。医療ミステリーというジャンルの物語は初めて読んだが、謎解きのために手術が始まったり、体内に拳銃を隠している人がいたりと、「人体をそういうふうに扱って大丈夫なのか?」と物語ながら思ってしまった。でも、そういう部分が新鮮で面白かった。 ミステリー系のものは読んでいて心が苦しくなってくるものが多いように感じていて、 私はそれが苦手で避けがちなのだが、この本は友人に勧められたので読んだ。 でも、物語内の時間が短いというのもあったためか、そこまで苦しい思いをせずに読み終えることができたし、面白かった。

積読はまだまだたくさんある。次は「三体」あたりを読んでみたいな。